茎と種子由来であれば違法ではない

CBDと大麻取締法

アメリカでは自然療法の一種として使われるCBD製品。CBDオイルやヘンプオイルと呼ばれる製品で、服用することによって心身の健康促進に効果を発揮します。

CBD製品の原料となっているのは「大麻」。日本人は「大麻」と聞くとどうしてもマリファナ、違法薬物、というキーワードを思い浮かべてしまうかもしれません。確かに日本では大麻は違法薬物。大麻取締法によって取り締まられています。

しかし、実際には、大麻から抽出されたCBDオイルなどのCBD製品は、現在日本でも購入することができます。

「え?それって犯罪じゃないの?!」と不安に思う人もいるでしょう。しかし、日本で正規に流通しているCBDオイル等CBD製品であれば、購入はもちろん、使用や所持、譲渡などを行っても何ら違法ではありません。

CBDは合法、THCは違法

CBDオイルをはじめとするCBD製品を扱う場所は、国内ではまだまだ少数ですが、インターネットはもちろん、百貨店や量販店、空港などがあります。

日本でも、CBD製品が違法とならないのは、CBD製品が大麻の規制対象外の部分を使って製造されているためです。どういうことかというと、大麻取締法で取り締まられる大麻というのは、大麻草という植物の花・葉・根の部分(を使ったもの)が該当します。

CBDの場合は、同じ大麻草を原料としていても、大麻草の成熟した茎と種子の部分からCBD成分を抽出しています。

成熟した茎と種子は、大麻取締法の規制対象に該当しないため、違法にはならずに済ませることができるのです。ちなみに海外では医療の分野でも大麻が使用されることがあり、日本でも現在医療分野の大麻使用は検討されつつあります。

しかし、2021年現在では未だ医療用大麻の使用は認められておらず、たとえCBD製品であっても、医療現場では使われることはありません。

また、個人輸入などで手に入れた海外のCBD製品の中には、ハイになる作用を及ぼすTHCと呼ばれる成分が含まれていることがあります、THCが含まれていた場合、たとえそれがCBD製品であっても国内では違法になってしまいますから注意が必要です。